日々雑感

日々思うことの備忘録です.

旬のたべもの

知人から10坪ほどの畑を借りて家庭菜園を始めて数年になる.週末になると半日畑仕事するのが習慣である.ただ,この冬の時期にやる畑仕事はあまりなく,次の春に向けての土づくりが中心である.

家庭菜園を始めるようになって学んだことは数えきれないほどあるが,その一つが野菜の旬である.

いまの時期,(露地野菜しか作っていないので)畑にある緑といえば,ほうれん草ぐらいである.ほうれん草は耐寒性が強いうえ,寒い時期は甘みが増しておいしい.この時期収穫できるのは,ほうれん草のほかに,大根,ネギ,ニンジン,サトイモ,山芋ぐらいである.ただし,サトイモや大根は寒さで痛んでしまうので土に深く埋めてある.

こういった冬の旬のもので何か作ろうとすると,まずは野菜の煮物ということになろう.逆にいえば,大根,ニンジン,サトイモ,干しシイタケ,ゴボウといった野菜の煮物の主役は冬の食べ物ということになる.

家庭菜園を数年続けていると,どういった野菜がどういう時期にとれるのかということが自ずと頭に入ってくる.そんなこともあって,この時期に食堂で食べる付け合わせのサラダの主役が(代表的な夏野菜である)トマトとキュウリだったりすると「どうもなあ」とも思ってしまう(1年中同じように食べ物が手に入るのはありがたいことだが...).

そういえば,昨年初めて挑戦した作物が山芋である.これは,つるをからませるネットを張っておけば特に何もしなくてよい楽な作物である.秋になって土を掘ってみてちゃんと芋ができているかどうかがお楽しみというところであるが,今回は80センチほどの芋を取り出すことができた.ただし,農作業は「ビギナーズラック」ということが多く,今年うまくできても来年同じようにうまくできるとは限らない.それを,なるべく毎年のぶれが小さくなるように試行錯誤するのが畑仕事の面白さである.