日々雑感

日々思うことの備忘録です.

2020-01-01から1年間の記事一覧

読書録:ブラームスの協奏曲と交響曲

ベートーヴェンのピアノソナタ研究で有名な諸井誠氏によるブラームスの楽曲の歴史と解説である.ベートーヴェンのピアノソナタ分析の本は以前から読んでみたいと思っていたが,いまは入手が難しくなっていること,また,個人的にベートーヴェンよりもブラー…

読書録:ものすごい物理学講義

ループ量子重力理論の研究者が,現代の物理学に至るまでの物理学史を平易に説明した著書である.大学生のころに勉強して以来まったく触れることのなかった相対性理論の意味をあらためて理解しなおすとともに,それ以降の現代物理学のおおまかな理論構成を知…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-3

今月も引き続きモーツァルトのメヌエット.レッスンでウォームアップなしで弾くとまだまだ安定しない.とはいえ,ようやく曲になってきたようで,今回はようやく「音楽の作り方」の話に. 一つのポイントは,3拍目から1拍目のつながりについて.この曲は弱…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-2

今月も引き続きモーツァルトのメヌエット.ようやく一通りに弾けるようになってきたところだが,とはいえ,家で1,2時間練習して,ようやく最後になって安定してくる感じなので,レッスンでウォームアップなしで弾くとボロボロになる. 今日は収穫(?)が…

読書録:科学者が消える: ノーベル賞が取れなくなる日本

これも日経サイエンスの書評で見つけた本である.たしか,社会と科学の関係に関する本がまとめて紹介されている号があったので,最近,そのような本をまとめて読んでいる. さて,この本は,日本で学術研究を担っている大学の現状を紹介し,それが危機的な状…

読書録:ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から

これも日経サイエンスの書評で取り上げられていた本である. 米国に進化論や地球温暖化を信じない人がかなりの割合いることは以前から聞いていたが,こういう考え方の人たちがどういう人たちなのか,ということを取材してまとめた本である. 読んでみて思う…

読書録:ビッグデータ探偵団

日経サイエンスの書評欄に載っていたので,図書館で借りてきて読んだ本である.内容は,Yahoo Japanのデータ解析チームが,Yahooで収集したビッグデータに基づいて種々の社会現象について解析した結果から代表的なものをピックアップして紹介したというもの…

自己観察・自己分析

私は,ふだんから自分が何かを感じたときや思ったときに(正確には,知覚を得たり感情を抱いたりしたときに)なぜ自分がそのように感じ,そのように思ったのかを分析する習慣がある.これは仕事柄ということではなく,こういう習慣があるからこういう仕事に…

ブルーオーシャン・レッドオーシャン

あらためて説明するまでもないことだが,レッドオーシャンとはすでに開拓されていて競争相手が多い市場,ブルーオーシャンとはまだ競争がない未開拓な市場である.これらの言葉はもともと企業の経営戦略論の中で使われるようになった用語であるが,学術研究…

読書録:「皮膚感覚と人間のこころ」

皮膚感覚の生理メカニズムを専門とする著者による著作である.身体技能を実行するうえで,皮膚感覚は本質的に重要な役割を果たしていることはいうまでもない.皮膚感覚は環境の中での自分の状況や,他者(人であれ物体であれ道具であれ)の状態を知るうえで…

かつらとウィッグ

最近「かつら」のことを「ウィッグ」と呼ぶそうである.「かつら」は英語でwigなので,それを日本語として使っているということなのだろうが,個人的に発音しにくい難しい言葉である. なぜこのような発音しにくい言葉を使って「かつら」という言葉を言い換…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-1

今月からモーツァルトのメヌエット. ポジション移動が多く音程が不安定.一人で練習しているときからなかなか安定しないと思っているが,先生と一緒に演奏するとそれが露わになるので気になって仕方がない. 今日のポイントは二つ.一つは三和音.ヴァイオ…

ブログを始めた三つの理由

今日は,なぜいまになってぜブログを始めることにしたのかについて書きとどめておきたい. 第一の理由は,歳をとって記憶力が落ちてきたことである.いろいろなことを思ったり考えたりしたとき,以前はその中身をしばらくのあいだ頭の中にとどめておくことが…