日々雑感

日々思うことの備忘録です.

読書録:ブラームスの協奏曲と交響曲

ベートーヴェンのピアノソナタ研究で有名な諸井誠氏によるブラームスの楽曲の歴史と解説である.ベートーヴェンのピアノソナタ分析の本は以前から読んでみたいと思っていたが,いまは入手が難しくなっていること,また,個人的にベートーヴェンよりもブラー…

読書録:ものすごい物理学講義

ループ量子重力理論の研究者が,現代の物理学に至るまでの物理学史を平易に説明した著書である.大学生のころに勉強して以来まったく触れることのなかった相対性理論の意味をあらためて理解しなおすとともに,それ以降の現代物理学のおおまかな理論構成を知…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-3

今月も引き続きモーツァルトのメヌエット.レッスンでウォームアップなしで弾くとまだまだ安定しない.とはいえ,ようやく曲になってきたようで,今回はようやく「音楽の作り方」の話に. 一つのポイントは,3拍目から1拍目のつながりについて.この曲は弱…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-2

今月も引き続きモーツァルトのメヌエット.ようやく一通りに弾けるようになってきたところだが,とはいえ,家で1,2時間練習して,ようやく最後になって安定してくる感じなので,レッスンでウォームアップなしで弾くとボロボロになる. 今日は収穫(?)が…

読書録:科学者が消える: ノーベル賞が取れなくなる日本

これも日経サイエンスの書評で見つけた本である.たしか,社会と科学の関係に関する本がまとめて紹介されている号があったので,最近,そのような本をまとめて読んでいる. さて,この本は,日本で学術研究を担っている大学の現状を紹介し,それが危機的な状…

読書録:ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から

これも日経サイエンスの書評で取り上げられていた本である. 米国に進化論や地球温暖化を信じない人がかなりの割合いることは以前から聞いていたが,こういう考え方の人たちがどういう人たちなのか,ということを取材してまとめた本である. 読んでみて思う…

読書録:ビッグデータ探偵団

日経サイエンスの書評欄に載っていたので,図書館で借りてきて読んだ本である.内容は,Yahoo Japanのデータ解析チームが,Yahooで収集したビッグデータに基づいて種々の社会現象について解析した結果から代表的なものをピックアップして紹介したというもの…

自己観察・自己分析

私は,ふだんから自分が何かを感じたときや思ったときに(正確には,知覚を得たり感情を抱いたりしたときに)なぜ自分がそのように感じ,そのように思ったのかを分析する習慣がある.これは仕事柄ということではなく,こういう習慣があるからこういう仕事に…

ブルーオーシャン・レッドオーシャン

あらためて説明するまでもないことだが,レッドオーシャンとはすでに開拓されていて競争相手が多い市場,ブルーオーシャンとはまだ競争がない未開拓な市場である.これらの言葉はもともと企業の経営戦略論の中で使われるようになった用語であるが,学術研究…

読書録:「皮膚感覚と人間のこころ」

皮膚感覚の生理メカニズムを専門とする著者による著作である.身体技能を実行するうえで,皮膚感覚は本質的に重要な役割を果たしていることはいうまでもない.皮膚感覚は環境の中での自分の状況や,他者(人であれ物体であれ道具であれ)の状態を知るうえで…

かつらとウィッグ

最近「かつら」のことを「ウィッグ」と呼ぶそうである.「かつら」は英語でwigなので,それを日本語として使っているということなのだろうが,個人的に発音しにくい難しい言葉である. なぜこのような発音しにくい言葉を使って「かつら」という言葉を言い換…

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-1

今月からモーツァルトのメヌエット. ポジション移動が多く音程が不安定.一人で練習しているときからなかなか安定しないと思っているが,先生と一緒に演奏するとそれが露わになるので気になって仕方がない. 今日のポイントは二つ.一つは三和音.ヴァイオ…

ブログを始めた三つの理由

今日は,なぜいまになってぜブログを始めることにしたのかについて書きとどめておきたい. 第一の理由は,歳をとって記憶力が落ちてきたことである.いろいろなことを思ったり考えたりしたとき,以前はその中身をしばらくのあいだ頭の中にとどめておくことが…

エスカレータ

最近,いろいろな駅でエスカレータの増設工事をやっている.一方で,エスカレータや階段の前で人が列をなしているのを見かけることも多くなったような気がする. 具体的な数字を調べたわけではないが,ざっとした感覚では,エスカレータを設置すると同じ場所…

ヴァイオリンのレッスン日記 2019-12

月に1度のヴァイオリンのレッスン記録もこちらに書きとどめておくことにする. 今月の前半はゴセックのガヴォット.この曲はもう半年ぐらいやっているが,いつまでたってもうまくならない.練習していてうまくいったりいかなかったり波があるのだが,あとか…

東海道新幹線

先日,出張で東海道新幹線を使ったときに気づいたこと. 新幹線を利用するときは,事前に電子的に予約するのだが,なにぶん考えが古い人間なので,予約した列車の出発ぎりぎりに東京駅に到着するのは怖くて(遅れそうになれば後続の列車に予約変更すればよい…

読書録:「こころ」はいかにして生まれるのか

「こころ」の大きな要素である感情や情動が生まれるメカニズムについて神経科学の観点から平易に説明したブルーバックスの一冊である. たしかに「こころ」がテーマではあるのだが,脳全体の仕組み,特に,大脳皮質の奥にある大脳辺縁系を中心とした脳全体の…

ヴァイオリンの習得

ヴァイオリンを習い始めてからもう8年になる.なかなか上手にならないが,それでも毎年確実に上手になっていることも確かである.練習していて思うことはいろいろあると,今日はそこから二つについてメモを残しておきたい. 一つは,練習の短期的成果を期待…

試験監督

仕事柄,年に何回か試験監督をする機会があるが,そのたびに思うことは,ふと顔をあげた学生と目があうということである. これはなんでもないことのようにも思えるが,意外と不思議なことである.というのも,別のその学生のことをずっと見ていたわけではな…

読書録:測りすぎ-なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?

「測りすぎ」というタイトルをみて,これはいったい何について書いた本だろうと思うが,これは,学校での教育や大学での研究,医療や警察などの公共の現場に定量的評価を持ち込むとどのような弊害が生じるかを明快に論じた本である. わかりやすい例をあげれ…

ヴァイオリンが6本になった

知人がヴァイオリンを捨てる(!)というので,どうせならということでもらってきた.大人用4/4と子供用3/4の合わせて2本,どちらも鈴木の入門用だったので特に高価なものではないが,いくら何でも捨てるということはないだろうと思う. これで私の手…

読書録

毎年いろいろな本を読む.読んだときはいろいろと鮮烈な印象が残っていても,時がたつにつれてそれが薄れていってしまう.特に歳をとると,記憶の忘却のスピードが速い. これからはできるだけ読後の印象を忘れないうちに書き残しておきたい. ところで,本…

再開

しばらく記事をあげていなかったが,そろそろ再開しよう.

耳の不調・その後

前回書いた耳の不調,結局,5回以上耳鼻科に通ったが,あまり改善せず,そのうちになんだかよくわからないうちに問題が解消した.前回も書いたが,私の外耳道は細いうえに鼓膜の前で曲がっているそうで,耳鼻科にとって扱いにくいものらしい.その細い穴に…

耳の不調

先日から左耳の具合が悪く,耳鼻科に通っている. ある日突然左の耳がふさがった感じがし,その後2,3日しても状況が変わらないため,耳鼻科にいったところ,耳垢が詰まっているとのことで,耳掃除してもらうことになった.ただ,鼓膜の近くで耳垢が固まっ…

旬のたべもの

知人から10坪ほどの畑を借りて家庭菜園を始めて数年になる.週末になると半日畑仕事するのが習慣である.ただ,この冬の時期にやる畑仕事はあまりなく,次の春に向けての土づくりが中心である. 家庭菜園を始めるようになって学んだことは数えきれないほど…

テスト

これから記事を少しずつ書いていきます.