日々雑感

日々思うことの備忘録です.

耳の不調

先日から左耳の具合が悪く,耳鼻科に通っている.

ある日突然左の耳がふさがった感じがし,その後2,3日しても状況が変わらないため,耳鼻科にいったところ,耳垢が詰まっているとのことで,耳掃除してもらうことになった.ただ,鼓膜の近くで耳垢が固まっていてすぐに取り除けないので,グリセリンを薄めた点耳薬をいれてふやかしてからもう一度掃除するということだった.

実は,同じことを数か月前にも経験していて,その際は別の耳鼻科の診療を受けたのだが,その時も今回とほぼ同じ処置を受けた(その際は,グリセリンではなく抗菌剤の点耳薬が処方された).そのときの医者には,「お前の耳(外耳道)は狭くて扱いにくいうえに,鼓膜が外耳道に対して垂直についていないので,奥まで手をいれるのがたいへんだ」といわれたが,今回の医者もやはり「耳が細い」と言われた.前の医者には「綿棒で掃除をするとかえって耳垢を奥におしやることになるから耳掃除はするな」と言われて注意をしていたのに,こういうことがまた起こるとなると正直面倒である.

それはそうとして,左耳がふさがった感じがしていても音源の定位がほぼ正しくできるのは不思議である.昔から,聴覚的な定位は左右の耳に入る音の強さの違いと音の時間ずれを手がかりにしているといわれているが,片方の耳がふさがって二つの耳に入る音の強さの関係が大きく変わってもはっきりした影響が生じないのはなぜだろうか? もちろん,ふだんは視覚の情報が優位に使われるため聴覚的な定位が多少おかしくなっても気づかないだけかもしれないが,後方から接近する自転車や自動車の音の定位も特に以前と変わりなく聴覚的定位自身それほど狂っていない気がする.ただ「そういう気がする」だけで,きちんと実験すれば定位がずれているのかもしれない.