日々雑感

日々思うことの備忘録です.

ヴァイオリンのレッスン日記 2019-12

月に1度のヴァイオリンのレッスン記録もこちらに書きとどめておくことにする.

今月の前半はゴセックのガヴォット.この曲はもう半年ぐらいやっているが,いつまでたってもうまくならない.練習していてうまくいったりいかなかったり波があるのだが,あとから考えると,うまくいっていないときは,身体の動かし方を意識的にコントロールしようとしている.意識的にコントロールしようとすると余計な力が入る.しかし,この「力が入っている」ことがなかなか自覚できない.レッスンでは,このことに気づかされて「なるほど」と思うことがしばしばである.

今回のポイントは,スタカートの響きを良くするには,弦を鋭く擦ろうとするのではなく,むしろ,力を抜いて(力を抜くことで身体が動きやすくなる)弓を大きく動かす方がよいということ.

もう一つは,弓を飛ばすときには,弓を親指の力だけでコントロールしようとせずに,5本の指すべてを参加させること.要はシナジーである.

どちらも頭ではよくわかっていることだが,いざ実践となると意識が回らなくなる.

最近思うのは,弓や弦の柔らかさを感じることの重要性である.弾き始める前に弓が弦にタッチする際の一瞬の感触.このタッチの瞬間はほんの一瞬で,それを意識的に感じている時間はほとんどないのだが,それでもこのタッチの感覚があるときはだいたいうまくいっている.逆にいえば,力が入っているときにはこの感触が感じられなくなっていることなのだろう.

うまくいかないときはタッチの感触のことを思い出すようにしている.