日々雑感

日々思うことの備忘録です.

ヴァイオリンのレッスン日記 2020-1

今月からモーツァルトメヌエット

ポジション移動が多く音程が不安定.一人で練習しているときからなかなか安定しないと思っているが,先生と一緒に演奏するとそれが露わになるので気になって仕方がない.

今日のポイントは二つ.一つは三和音.ヴァイオリンでは3本の弦を同時にこすることができないので,三和音を基本的に重音’(2本の弦を同時に鳴らす)を連続して弾くことで実現する.和音(重音)の難しいといころは,左手で2本の指の位置をコントロールして正しい音程をとることと,右手をうまくコントロールして確実に2本の弦を同時に鳴らすことを同時にやらないといけないところである.今日の気づきは,重音を弾くときも,前回書いた「接触感」がやはり重要だということである.「2本の弦を同時にこすろう」とするとどうしても右手に力が入ってしまって音が不安定になってしまう.これに対して,2本の弦を同時にとらえたときの右手の感覚に注意を向けて,その感覚を感じてから弓を動かすようにすると,2弦を間違いなくとらえることができる.そうやって,最初の重音を引いてから,次に,1本の弦を支点として感じながら右手を右側に回して,もう1本の弦に触れる感覚をとらえると2番目の重音を間違いなく弾くことができる.ここでのポイントも,すぐに2つめの重音を弾きだそうとするのではなく,やはり2本の弦に接触している感覚を感じてから弓を動かし始めることである.

もう一つのポイントは,速いパッセージの弾き方.モーツァルトの曲なので,上下に音階風に走り回る箇所があるのだが,この部分,インテンポで弾こうとすると,右手と左手のタイミングがおかしくなることがよくあった.こういう場合は,まずは間違いなく弾けるゆっくりしたテンポで練習して少しずつテンポを速くしていくのがセオリーである.ただ,今日学んだことは,ゆっくりしたテンポで練習するときも,速いテンポで弾くときと同じ弓の量しか使わないということである.つまり,ゆっくりしたテンポで練習するときは,それにあわせて右手の動きをゆっくりさせる必要があるということである.とにかく,焦らずにゆっくりテンポを上げていくことにしよう.