日々雑感

日々思うことの備忘録です.

自己観察・自己分析

私は,ふだんから自分が何かを感じたときや思ったときに(正確には,知覚を得たり感情を抱いたりしたときに)なぜ自分がそのように感じ,そのように思ったのかを分析する習慣がある.これは仕事柄ということではなく,こういう習慣があるからこういう仕事に就いたという方が正しい.

知覚の話でいえば,前に書いた「試験監督での経験」の例がそうである.感情についても「自分はいまこう感じている(怒っている,うれしい,悲しい,不愉快だ)けれど,その原因はここにある」ということをすぐに内省している.この作業は,自分の心持を安定させるうえで大きな意味をもっている.

他の人はどうだか知らないが,私の場合「何となく不安である」とか「何となく不機嫌である」といった状態はとても気持ちが悪い.だいたいそういう場合には,頭のどこかに引っかかった感じがずっと残っている.しかし,私にとってそれは一種のアラートである.つまり,無意識の系から「解決していない問題があるからそれを解決せよ」というシグナルが送られているということである.そこで,こういう場合は,その「引っかかった感じ」の原因となったことを探すことになるのだが,やがてその原因がはっきりすると心持がすっきりする.その不安や不愉快の原因がたとえ解消できないものであったとしても「原因が特定できる」と気持ちの悪さは解消する.

これは心理学というような類の話でなくて,単に,感情・情動を引き起こした原因を探す作業である.

 

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